はじめに

酒は文化だ。
いや、醸造は文化だ。いやいや、酒を醸す人たちが文化なのだ… って、そんなうだつのあがらないことに頭を悩ますのはやめよう。それならいっそ飲んだくれて寝てたほうがマシだ。だって、そういう人たちのために酒を造ってるんだから…、そもそも

第1章:ギネスを飲まずに愛蘭土を語る人はいない

「カエサル(シーザー)も来なかった島」と、司馬遼太郎も引用したとおり、アイルランドは西の辺境にあるケルトの国だ。にもかかわらず、どこよりも深いカトリック信仰を持ち、ヨーロッパ中に修道院を広めていったという。その修道院がビールの文化を育んだ。頑固で温かな人間の匂いが立ち籠めた国。そんな国に行ったら、あの不思議な黒いビールをまず飲んでみることだ。

第2章:楽しみは自分で造るもの、です。

世の中なんでも手に入る、便利になった、幸せだ…。旨いビールが、いつでもどこでも買えるから。それも世界最高水準の日本のビールがコンビニで。それなのに、わざわざ、テ・マ・ヒ・マかけて「自分でビールを造る人たち」がいる。何故だろうって? そりゃ、幸せはカネでは買えないからですよ。 いや、ちょっと待て…、ホリエモンに頼めば買えるか…

第3章:使うのは“アナログな私”なんだから

デジタルカメラ、大好きです! 軽くて、簡単、すぐ観れる。現像代も膨らまない。唯一の難点は、パ・ソ・コ・ンで処理するところ。しかもソフトの操作がややこしい。ああ、ややこしや、ややこしや…。おまけにマニュアルが「日本語」で書かれてない。ありゃ「パ・ソ・コ・ン語」ってやつだから…、少なくとも「あたしの知ってる日本語」じゃあない。

第4章:酔狂が集うキャンプはいかが?

「酔狂」と書いて「ビールをこよなく愛する人々」と読む。年に一回、箱根の山奥でそういう「人々」がたくさーん集まって楽しいことをするらしい…。きれいな水を湛えた湖畔で心身ともにビールに浸かり、そして幻想的な世界を繰り広げるという。…まるでホタルのように。いや、ビールの妖精かもしれないナ。

第5章: 乞うご期待 (って、死句だろうか?)
あとがき  いつか書くつもり

こゆるぎ次郎  略歴

「もはや戦後ではない」と言われた昭和中期の生まれ。横浜の田舎育ち。余談ながら、あのころ父が飲んでいたビールは間違いなく苦かった。まだ田んぼがたくさんあって、冬にはその上に降り積もった雪を踏みしめながら学校まで歩いた。年に5・6回は降ったもんだ。給食によく出てきた「鯨ステーキ」の味だけは忘れられない。そして、あっという間に時は過ぎ、大学を出たついでに日本も出てしまった。ジョン・ウェインに会いたくてアメリカに渡ったが、ジョン・ウェインは居なかった… TVの中にしか(John Wayneは1979年6月11日死去)。でも、行って良かった。帰国後、「事務所」を開いて現在に至る。いつの間にか、ビールの研究を始めていた。気がついたら女房も子供もいた。続く…